世の中は【タイプ1】の人が大多数なので、
・『コンテンツ』
・『制度』
・『考え方』
などは、
それが大衆向けであればあるほど、
『【タイプ1】好み』
『【タイプ1】に適したもの』
に、なってしまいがちです。
例えば、「あなたの夢は何ですか?」という『定番の質問』は、【タイプ1】にとっては好ましいものですが、【タイプ3】にとっては「ピントの外れた面倒な質問」です。
『ローンを前提にした住宅購入』なども、長期計画と相性の悪い【タイプ3】は、「微妙な制度」だと感じる人が多いでしょう。
マンガや小説、映画などは、「この作品はそういうものだ」と割り切って楽しめるものもたくさんあるでしょうが、「登場人物への共感や感情移入がどこまでできるか(主人公に自分を重ねられるか)」については、何とも言えない部分があります。
実のところ、世間は、
・『【タイプ1】の価値観に基づいたやりとり』
・『【タイプ1】の性質に合った制度』
・『【タイプ1】の好みに合いそうなもの』
で、溢れかえっているのですが、
そのことについて疑問を持っている人は、決して多くはありません。
・・・ここで、ちょっと違った角度から例を出すと・・・
日本では『右利きの人』が多いので、色んなものが「右利き用」になっています。
ハサミ、カッター、ペン、手帳型スマホカバー、パソコン用のマウスなど、「特別な表記がなければ、基本的には右利きを想定している」という物は、意外とたくさんあります。
他、改札や自動販売機なども、右利きにとって使いやすいように設計されているとのこと。
大多数の『右利きの人』たちが思いも寄らないところで、『左利きの人』は、「ちょっとした不便」を強いられているのですね。
とはいえ、「世の中には『左利きの人』がいる」というのは知れ渡っているので、少し探せば『左利き用のグッズ』『両方の利き手に対応しているもの』を見つけることは、それほど難しくはありません。
(選択肢の幅は少ないし、好みに合うかどうかも別ですが。)
『左利きの人』自身も、「自分にとっては左手で物を扱った方が何かとやりやすい」という”自覚”があることでしょう。
一方、『人間の精神構造』についての研究は、人体の物理的な構造の研究に比べて、大きく出遅れています。
昨今、「幸せの形は人それぞれ」という考え方が増えてきてはいますが、
その根本にあるのはやはり
【タイプ1的な価値観】
なので、
結局、
「あなたの夢は何ですか?」
「あなたの使命は何ですか?」
「あなたはどんな人と一緒にいたいですか?」
という、
【タイプ1向けの質問】が続くことになります。
似たようなところで、『癒やし系』のコンテンツに関しても、【弱っているタイプ1】や【タイプ2】が主なターゲットなので、【タイプ3】の人にはピンとこないものが多いでしょう。
他、タイプに関係無く通用する『テクニック』『ノウハウ』に関する書籍であっても、
「『多くの人に読んでもらうための工夫』『読者のモチベーションを保つための仕掛け』といった部分に関しては【タイプ1】向け」
で、
【タイプ3】にはピンとこない可能性が高いと言えます。
しかも、何かと不便を感じている【タイプ3】の当人ですら、「うまく適応できない自分の方がダメに違いない」と思い込み、【タイプ1の価値観】に無理矢理自分を合わせようとすることが多いため、『【タイプ3】にとっての”精神的な不便”』の存在は、軽視されたままになっています。
・・・もっとも、もし仮に『精神構造の多様性に配慮した書籍』が存在していたとしても、残念ながら、それが「売れない」「低い評価をされる」というのは、想像に難くありません。
『「大多数は○○という可能性が高いが、××という人も少なからずいるし、それ以外の未知のタイプもいるかもしれない」みたいな表現が随所に散りばめられた本』は、冗長過ぎて、回りくどく、とても読みにくいものになりますからね。
現実問題として、
たいていの『売れている本』は、「正確さよりも『分かりやすさ』『読みやすさ』を優先!」
ということが非常に多く、
少数派をバッサリと切り捨てて、「人間は○○である!」と断言しているものが珍しくありません。
結果、『少数派のタイプに属する読者』が、
『「ベストセラーのあの本には○○と書かれていたのに、私にはどうしても当てはまらない・・・私に何か問題があるのだろうか?」と”誤解”してしまう』
といったことも多々あるのですが・・・。
こうした『精神構造の多様性に根ざした不便』に対処するには、「事前にタイプ分けをして、タイプごとにそれぞれ特化したコンテンツを提供する」というのが有効です。
このやり方であれば、「大多数は○○という可能性が高いが~」という冗長さを省いた上で、かつ、読者に誤解を与える可能性も大きく下げることができます。
そう、まさに当サイトが採用しているアプローチですね!
(供給の絶対量が少ないのは如何ともしがたいですが。)
ちなみに、「何かにつけて『競わせる』『順位を付ける』という風潮」も、【タイプ1】的なもので、多くの【タイプ3】にとっての「ピンとこない」の1つかと思います。
【タイプ3】の多くは、「他人と自分を比べることに意味が見出しにくい」のですが、
一方の【タイプ1】にとっては、『他者と比べて自分が優位に立つ』というのは「とても重要なこと」です。
現代社会においては、【タイプ1的な価値観】が普遍的で好ましいものだと思われているので、【タイプ1】の性質を汲んだ『競争原理』が至る所に見受けられますし、【タイプ1】の人は、平然と、他者にも『比べること』『競争すること』を要求しがちです。
【タイプ1】の中には、「君は情熱を持っていないから~」「お前には夢が無いから~」「君は自信が無いから~」みたいな感じで、ここぞとばかりに『精神的なマウント』を取ろうとする人も少なくありませんが、こうした際に、【タイプ1の習性】【タイプ1の性質を基盤とした社会構造】について理解できていると、無駄に凹まなくて済むようになります。
【タイプ3】の人は、反射的に、「周囲の価値観と合わない自分の方がダメに違いない」と思い込む傾向がありますが、そうではなく、
「精神構造のタイプが違うと、価値観もそれぞれ異なる」
というだけの話。
社会生活を営む以上、【タイプ1的な価値観】に関わらざるを得ない場面はどうしてもありますが、それでも、無理をして四六時中【タイプ1】に合わせる必要は無いのです。
最後に・・・
「生きやすさ」という意味では、『自分の思考を【タイプ1】に寄せる』というのも解決策の1つではあります。
『左利きの人』の例で言うなら、「右利きに矯正して、右利き用の道具を使いこなす」といった感じですね。
でも、一方で、「【タイプ3】の性質そのままに、『タイプ3の自分にとって過ごしやすい環境を整える』」という解決策もあります。
こちらも『左利きの人』で例えると、「矯正するのではなく、左利き用の道具を揃える」といった感じ。
どちらも『正解』なのです。
当サイトで提唱・提供する【タイプ3向けのコンテンツ】は、「【タイプ3】の性質そのままに、『タイプ3の自分にとって過ごしやすい環境を整える』」という方針に則ったものです。
これについては、詳しくは、以下のページをご確認くださいね。



