サイトの管理人その2の「さま」から、
「『セルフイメージを高めるワーク』において、なぜ、ワークが【タイプ1】に効くのか、その仕組みが分からない。」
と言われたので、
自己啓発の世界にどっぷり浸かってきた「あきー(サイトの管理人その1)」が、ワークを例に挙げつつ説明してみたいと思います。
(【タイプ3】向けの表現となっているので、【タイプ1】や【タイプ2】の人は、逆にピンとこなくなるかもしれませんが、ご了承ください。)
今回取り上げるのは、
『「あなたが今まで成し遂げたことは何ですか?」という質問』
について。
【タイプ3】の場合(「さま」の場合)、
この質問に対して、
「そもそも、その質問で何がやりたいのか理解できない(セルフイメージが上がる仕組みが分からない)」
「『成し遂げた』ことなど無い。そんな大したことしていない。」
「ムリヤリ挙げたとして、『で?』ってなる。なぜそれでセルフイメージが変わるの?」
とのこと。
【タイプ1】は、「過去にできたこと」は、「もう一度できる」と思っている
【タイプ3】は、「過去にやったこと」をもう一度やるように求められた場合、「前回はきっと最高の条件だった。次回は最悪の条件で取り組むことになるかもしれない」と思って身構えることが多いです。
そのため、
「過去にやったことがあるからと言って、もう一度同じことができる保証は無い」
「過去にやったことがあるからと言って、それを元に現在の自分を判断するのは意味が無い」
と考えてしまいます。
一方、【タイプ1】は、「過去にやったこと」にもう一度取り組むとしたら、
「少なくとも、前回と同じか、それ以上の好条件が整うに違いない」
「自分が成長している分、もっと楽に取り組めるに違いない」
「ほぼ確実に達成できるに違いない」
と、思い込んでいます。
なので、【タイプ1】は、「過去にやったこと」が積み上がった分だけ、「自分にはできることがいっぱいある」=「自分は凄いと思える」=「セルフイメージが上がる」=「次の課題にも前向きに取り組むことができる」みたいな感じになるのです。
実際のところは、物事に対して「過去と同じ条件で取り組めるとは限らない」のですが、
多くの【タイプ1】はそのことに気付かないし、書籍やセミナー等においては、相手がそこに気付かないように講師が巧みに誘導します。(それが『テクニック』です)
また、この仕組みの応用で、
【タイプ1】には、
「○○ができたあなたなら、きっと、(同じくらいの難易度の)××もできますよ!」
といった形で、(錯覚させて)
『モチベーション』を引き出すことが有用です。
この際には『勢い』が大事で、
たとえ○○と××が本質的に無関係で、論理的に破綻していたとしても、
「本人が場の空気に飲まれて『行動』してくれれば、自己啓発法・願望実現法的には、それでOK」
なのです。
【タイプ1】は、『成し遂げた』という表現を、物凄く都合良く捉えている
【タイプ3】は、『成し遂げた』という表現に対して、「偉業レベルでなければ『成し遂げた』という表現を使うに値しない」と考えることでしょう。
そのため、例えば、
「就職できた」
「朝にちゃんと起きることができた」
「ハイブランドの財布を買った」
などは、
『成し遂げた』という言葉を使うには不適切だと考え、これらを『成し遂げたことの候補』から”除外”するわけです。
一方、【タイプ1】は、『成し遂げた』という表現を、とても柔軟に(都合良く)使います。
「『成し遂げた』の意味」=「やったことがある」
↓
(その後の評価の時点)
「『成し遂げた』の意味」=「偉業レベルの素晴らしいことを達成した」
・・・【タイプ3】の人は、ここで、「は?」と思うかもしれませんが、これが、【タイプ1】の頭の中で(無意識レベルで)起こっていることです。
【タイプ1】にとっては、たとえ現実が一切変わってないとしても、この『言葉の意味の差』の分だけ、「自分自身の価値」を変えることができるのです。
(こうした、「【タイプ1】の性質や思考パターンに巧みに働きかけて、相手を好ましい結果に導く『テクニック』」が、『セルフイメージを高めるワーク』の正体だとも言えます。)
【タイプ1】に対しては、「普通に達成するようなこと」「日常生活において行うようなこと」に対して、あえて『成し遂げた』という大仰なラベルを貼ることにより、
「物凄いことをやってのけた気にさせる(錯覚させる)」
ことができます。
しかも、
「○○ができたのだから、もっと別の××もできるに違いない!」
と『誤解』させて、
行動のためのモチベーションを生み出すことができます。
もちろん、こうしたやり方は、往々にして、「論理的には破綻している」のですが、【タイプ1】にとってはそんなことは二の次です。
ぶっちゃけて言えば、【タイプ1】は、物事に対して、論理的整合性など求めていません。
「結果を出すためには『行動』が必要なのですが、その行動の『原動力』は、実は、思い込みでも勘違いでも、何でも構わないもの。
【タイプ1】に必要なのは、正しさなどではなく、『自信』や『モチベーション』や『勢い』なのです。
繰り返しになりますが、
「本人が場の空気に飲まれて『行動』してくれれば、自己啓発法・願望実現法的には、それでOK」
なのです。
・・・以上。
そんなわけで、『「あなたが今まで成し遂げたことは何ですか?」という質問』は、【タイプ1】相手には、『セルフイメージを高めるワーク』として機能するのです。


コメント