管理人(その1)の「あきー」です。
「さま」に対して何気なく伝えた、『「論理的な説得」が通用する相手は、「理論が通用する人」だけ』という話が妙に刺さったらしいので、記事としてシェアしておきたいと思います。
【タイプ3】の人は、
どこかで、
「きちんと伝えれば、相手は理解してくれるはず」
「筋の通ったことを言えば、最終的には伝わるはず」
と、思っているものです。
そして、同時に、
「話が通じないのは、伝える側の自分に問題があるに違いない」
「話が通じないのは、自分が間違っているからかもしれない」
などと、思ってしまいがちです。
ですが、
現実問題として、
「いくら論理的に説明しても、通用しない人もいるもの」
です。
基本的に、【タイプ3】は、自分を責めがちなので、
この
「『そもそも論理的な説明が通用しない人』の存在」
を理解しておくことは、
とても重要です。
『そもそも論理的な説明が通用しない人』は、
どれだけ隙が無く完璧な説明をしたとしても、
どれだけ正当な理論であっても、
どれだけエビデンス(科学的根拠)があったとしても、
理解しないし、
信じもしません。
「相手に話が伝わらないのは、伝える側に問題があるから」というのは、『「聞き手が真っ当な論理的思考力を持っている」という前提』が満たされて、初めて成立する話なのです。
なお、ついでに書いておくと、
『論理は通用しないけど、感情をぶつければ動く人』
『論理は通用しないけど、目先の利益をちらつかせれば動く人』
『論理は通用しないけど、承認欲求を満たしてあげれば動く人』
『論理は通用しないし、何を言っても自説を曲げない人』
というのもいます。
こういう人たちを動かすのに必要なのは、論理や理論では無く、『テクニック』であり、
そして、世の中の営業や、活動家、政治家などは、「『論理”以外”の方法で他者を動かすスキル』に長けていることが多い」ので、
「論理的に考えればあり得ないような人が、支持を集めたり、当選したりすることもある」のですね。
さて、話を戻して・・・
『相手が「論理が通じる人かどうか」を見極める方法』としては、
「相手の話が論理に適っているか」
「相手の話が理論的かどうか」(こちらに何かを伝える際、感情で押し切ろうとするのではなく、根拠を示してくれるか)
で、
判断するのが妥当だと言えます。
相手の話が論理的でも理論的でも無いのであれば、こちらから論理的に話をしても通用する可能性は低いでしょう。
一方、こちらに対して物事を説明する際に、(丸暗記ではない)論理的な説明をしてくれるのであれば、
こちらから論理的に説明しても、受け入れてくれる可能性が高いと言えます。
ただし、『基本的には論理が通用する人』であっても、相手のトラウマを突くようなテーマ(例:お金や性の話など)では、論理が通用しなくなることもあるので、この点は注意が必要です。
このあたりに関する対応は、セラピーの領域ですね。
あと、
『こちらから話をしたときに、間髪入れずに(深く考えること無く)「でも~」と返す人』
は、
「論理が通用しない」と思った方が良いでしょう。
こうした人たちの「でも~」は、
「『感情レベルの反射・反応』であって、”論理的・理論的に考慮した上での反論では無い”」
のです。
「(非論理的な)でも~」に対して、「(論理的に)説明・説得しても受け入れられない」のは、ある意味、当然のことなのです。
もし、こうした人たちに対応する必要があるのであれば、『論理”以外”』(強制力、権力、目先の利益、承認欲求の充足)などの手段を以て相手を動かし、
「最後まで話を理解してもらえなかったけど、とりあえずの結果は出せた」
という形に持って行くのが妥当だと言えるでしょう。
(可能であれば、「相手にしない」というのが一番なのですけどね。)
・・・最後に、余談ですが・・・
宗教などに勧誘された際に、「相手を論破して、その人を救ってやる!目を覚まさせてやる!」と息巻く人がいるらしいですが、
そもそも『宗教の世界』というのは、
「信じたいものありきで、理論は後付け(こじつけ)」
です。
理論を積み上げて神や教祖を肯定しているのでは無く、
まずは「神や教祖を肯定するという大前提」があり、それに合わせた「都合の良い理論」を採用している(作り上げている)のです。
そのため、仮にその理論が論破されたとしても、即座に、新しい(そして都合の良い)別の理論に乗り換えられておしまいです。
同様の現象は、ネットワークビジネスの世界でも見掛けますし、
何なら、科学の世界でも見掛けます。
「信じるものが先にあり、それに合わせて理論を構築する」というやり方をしている人たちは、所属している業界が何であれ、実態は宗教家なのです。
(個人的には、宗教家の全てが悪いとは思っていませんが・・・狂信者に対して論理や理論で臨むのは、あまりにも無謀ですね。)
と、いうわけで・・・
【タイプ3】の人は特に、
「相手に日本語が通じるからと言って、話が通じるとは限らない」
というのは、
しっかりと肝に銘じていきましょう!



コメント