「『あなたが存在しているのは奇跡のようなものです』という言葉掛けが意味不明です」への回答

あきーログ

サイトの管理人その2の「さま」から、

「『セルフイメージを高めるワーク』において、なぜ、ワークが【タイプ1】に効くのか、その仕組みが分からない。」

と言われたので、
自己啓発の世界にどっぷり浸かってきた「あきー(サイトの管理人その1)」が、ワークを例に挙げつつ説明してみたいと思います。

 
(【タイプ3】向けの表現となっているので、【タイプ1】や【タイプ2】の人は、逆にピンとこなくなるかもしれませんが、ご了承ください。)

 

 

今回取り上げるのは、

『「あなたが存在しているのは奇跡のようなものです」という言葉掛け』

について。

 
これは、セルフイメージを高めるワークそのものというわけではありませんが、「【タイプ1】に自信を付けさせるための話」として出てくることがたまにあるので、ついでに取り上げておきたいと思います。

 

もう少し詳しく書いておくと、

「まず、この広い宇宙において、人間が存在すること自体が奇跡的な確率。
 そして、大勢の人間がいる中で、あなたの父親と母親が出会って結ばれたことも、奇跡的な確率。
 現代という豊かな時代に生まれることができたのも、奇跡的な確率。
 たくさんの奇跡を乗り越えて、今のあなたがいるんですよ。」

といった感じの話をされると、
【タイプ1】は、自信が持てたり、自己重要感が増したり、前向きな気持ちになれたりする、ということです。

 

 
【タイプ3】の場合(「さま」の場合)、
こうした話に対して、

「確かにそうだよね!と納得する。」
「自分が存在できたのは、幸運かつ周囲のおかげであると思う。ありがたいと平身低頭になる。何なら感極まって涙ぐむ。」
「でも、なぜこれで自己重要感が増すのか、皆目分からない。」

と、感じるのこと。

 

【タイプ1】は、「自分自身が当事者の、奇跡的な確率を乗り越えて起こった出来事」を、「自分が特別な存在だからだ」と思うことができる

【タイプ3】は、「奇跡的な確率を乗り越えて起こった出来事」を、「自分のコントロールが及ばない世界の話」だと捉えがちです。

 
だから、どんな『奇跡』が現実化したところで、「それと『自分のセルフイメージ』とは、関係が無い」と考えます。

 
また、『似たような奇跡の体現者(=現代に生きる人)』が何十億人もいるので、とりたてて自分のことを特別な存在だとも思ったりしません。

 

一方、【タイプ1】は、

「そんな奇跡的な結果を得られる自分は、特別な存在に違いないと思う」
「自分が特別な存在だからこそ、奇跡の結果に与ることができたのだと感じる」

ものです。

 

ヴェルタースオリジナルのCMをご存じの方も多いかと思いますが、

「こんな素晴らしいキャンディをもらえる私は、きっと特別な存在なのだと感じました」

というあのセリフが、
まさに、【タイプ1的な感性】を見事に表現しています。

 

そして、「自分は特別な存在であると思う」=「自己重要感が増す」=「セルフイメージが上がる」みたいなことが起こった結果、【タイプ1】は、心身が安定し、前向きな気持ちが湧いてきて、活動的になれるのです。

 

 
ちなみに、たいていの【タイプ1】は、

「『現代に生きる他の人も、自分と同じくらいの確率を潜り抜けてきた奇跡の人たち』ということには発想が及ばない」(自分への関心 > 他者への関心)

ので、
こうした話を聞いた人が、自分と同じくらい他者を尊重することは、ほとんどありません。

 

 

ついでに書いておくと、【タイプ2】(【過剰に『セルフイメージを高めるワーク』が効き過ぎるタイプ】)は、
「自分は特別な存在であると思う」の部分で、

『誤変換』

が起こって、

「自分は特別な才能を持った存在であると思う」
「自分は特別に何をやっても許される存在であると思う」

などといった超解釈を行います。

 
その結果、現実との乖離を起こすほどに、セルフイメージが過剰に上がってしまうのです・・・が、とはいえ、【タイプ2】も、わざとやっているわけではなくて、単に、そういうことをやらかしやすい『性質』を持っているに過ぎません

 
この『性質』(脳内で誤変換を起こしやすい性質)は、人生の他の箇所にも現れるものなので、
同じ原理で、

「【タイプ2】の提出する書類は、誤字脱字が多かったり、まるで推敲されていないように感じるほど構成が滅茶苦茶だったりする」

ということが、多々あるのです。

 

【タイプ1】は、「奇跡的な確率を乗り越えて起こった出来事」を、「自分の実力」だと思っている

【タイプ1】の多くは、「奇跡を実現させた実績」に対して、

「自分の実力であり、再現性に近いものがあるに違いない(≒以前できたことはもう一度できるはず)」

と思い込みます。

 

少なくとも一時的には、

「奇跡的な確率を潜り抜けてきた自分であれば、他の奇跡も、きっとカンタンに起こせるはずだ!」

と、思い込むことができ、
『行動』に踏み出せるわけです。

 

 
もちろん、こうした考え方は、「論理的には破綻している」のですが、【タイプ1】にとってはそんなことは二の次です。

 
「結果を出すためには『行動』が必要なのですが、その行動の『原動力』は、実は、思い込みでも勘違いでも、何でも構わないもの。

 

【タイプ1】の行動力の源泉は『モチベーション』ですが、その『モチベーションの原材料』は、『感情エネルギー』です。

 
そのため、

「感動的な話で心を動かして、『感情エネルギー』を産生させ、その流れで願望実現のための『モチベーション』や『行動』に繋げさせる」

というのは、
自己啓発においてよく用いられる『テクニック』の1つなのです。

 

 

・・・以上。

 

そんなわけで、『「あなたが存在しているのは奇跡のようなものです」という言葉掛け』は、【タイプ1】相手には、自己重要感を高める効果が期待できます。

 
ただし、こういった話には、「エピソードの好き嫌い」や「場の雰囲気」、「話し手との関係性」などが大きく影響するので、
自己啓発の講師には、『様々な種類のエピソードのストックを持つこと』に加え、『エピソードを投入するタイミングを見極める力』や『相手との良好な関係性を築く力(相手から尊敬される力)』が必要です。

 

誰にも言えないけど「自分は世界一バカだ」と思っているあなたへ

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