サイトの管理人その2の「さま」が、
「10年以上前の話になるけど・・・当時、ベストセラーの『片付け本』を何冊も読んで、内容には同意できたのに、全く行動に移せなかった」
「本を読んでも実行できない自分が悪いと思って、落ち込んだ」
「その数年後、『(高いレベルで)掃除や片付けをしている人の日常』を見聞きしたら、触発されて一気に行動に移せた」
と、言っていたので、
それに対する「あきー(サイトの管理人その1)」からのコメントを、メモ&シェアしておきたいと思います。
(【タイプ3】向けの表現となっているので、【タイプ1】や【タイプ2】の人はピンとこないかもしれませんが、ご了承ください。)
結論から言うと、これは、『【タイプ1の著者】と【タイプ3の読者】の相性問題』です。
『【タイプ1】が書いた書籍』には、
随所に、
『読者のセルフイメージを高めるための表現』
『読者のモチベーションを保つための表現』
が、
盛り込まれていることが多いです。
いくつか例を挙げると、
「この本を手に取ってくれたあなたはとても意識の高い人だと思います」
「ワクワクしてきましたか? 私もです!」
「あなたに相応しい、素敵なお部屋を目指して頑張りましょう!」
などなど。
これらは、「本を読み進めるモチベーションの維持のため」だったり、
「本を読んだ後で行動に移すためのモチベーション確保が目的」だったりするのですが、【タイプ1】が読む上では、そうした『工夫』は、とても効果的です。
【タイプ1】は、行動するのに、『セルフイメージ』や『モチベーション』が必要ですからね。
一方で、【タイプ3】にとっては、そうした「読者のモチベーションを高めるための表現」は、むしろ『障害』になってしまいます。
例えば、『片付け本』を読んだ際に、
「ここまで読んだあなたは、すでに、やる気が湧いてきて、片付けたくてウズウズしていることかと思います」
などと書かれると、
「え?そんなことないけど??」
「ウズウズしていない自分はダメなんだろうか」
「何か大事なことを読み飛ばしたり、取りこぼしたりしてしまったのだろうか」
と、感じてしまい、
意識が『片付け』ではなく『著者の言うとおりになっていない現状』に向いてしまいます。
結果、
「『片付けに向けるべきエネルギー(気力・体力・精神力・時間など)』が、『書籍の内容との摺り合わせ』で使い果たされてしまう」
ので、
「書いてある『片付けのやり方』や『やるべきこと』には全面的に同意するけれど、行動に移せない」(=行動するためのエネルギーが残っていない)
ということになるわけですね。
さらに言えば、『【タイプ1】が書いた本』は、
「できなくて当然で、できたらプラスの得点」
「できなくても自分を責める必要は無い」
という表現になっていることが多いもの。
これも、「【タイプ3】には理解しがたい点」の1つです。
【タイプ3】は、
「できて当然で、達成してようやくプラスマイナス0になれる」
「できてないのはマイナスで、マイナスから脱却するには行動するしかない」
という表現の方が、『行動』に繋がりやすいのです。
【タイプ3】の人が『【タイプ1】の書いた本』を読む際には、場合によっては、「『技術』や『ノウハウ』の部分だけを拾い読みする」などの『工夫』が必要になります。
(著者に対しては申し訳ないですけどね。
でも、無理して読んでも消化不良を起こしてしまうので。)
近年の書籍は、『掃除本』であっても、『料理本』であっても、『手帳の使い方の本』であっても、
『(【タイプ1】にとっての)理想の生き方』
『(【タイプ1】にとっての)望ましい考え方』
『(【タイプ1】にとっての)心構え』
などが書かれていることは珍しくありません。
その本が『自己啓発コーナー』に置かれていないからといって、「自己啓発的な内容を含んでいないとは限らない」のです。
と、いうわけで、【タイプ1的な自己啓発】と相性が悪い【タイプ3】の人は、必要に応じて、「自己啓発的な部分を読み飛ばす」ということをやってみてくださいね。
ちなみに、「さま」が触発された人がやっていたのは、
「毎食後、皿洗いの一環として、換気扇(カバーを外した中身)まで洗う」
「毎朝4時に起きて、全部の部屋の床を拭いてから仕事に行く」
「オールシーズン、計10着前後で暮らす。それでいて毎日オシャレで、その人らしさを損なわない素敵な装いで過ごす」
だそうです。
・・・レベル高・・・。
(※【タイプ3】は、「人によって有効なやり方が違う」ので、これで動けるのは、あくまでも「さまの場合」です。)


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