なんにもない部屋ができるまで

さまログ

管理人(その2)「さま」です。

片付けの話ばかりをしていますが、
もともとそこまで片付けられないわけでも、掃除をしていないわけでもありません。

だけど、片付けてもあんまりスッキリした感じがしなかったし、
休みごとの掃除がとても面倒で仕方なかった(やるけども)。

つまり、自分の家や生活に愛着が持てていなかったんですね。私。

どうにかしたいなあ…とたくさん本を読んだものの、
動くこともできず、途方に暮れる日々が続きました。

その理由が先日ついに解き明かされたんですけどね…

「本を読んで、内容には同意したけれども行動に移せなかった件」への回答
サイトの管理人その2の「さま」が、 「10年以上前の話になるけど・・・当時、ベストセラーの『片付け本』を何冊も読んで、内容には同意できたのに、全く行動に移せなかった」 「本を読んでも実行できない自分が悪いと思って、落ち込んだ」 「その...
話は戻って。
「あきー」の記事にもちらっと書いてありますが…

たまたま目にした一般の人のブログだったり、
一回り以上若いエステの担当者さんの何気ない一言だったり、
掃除とまったく関係のないエッセイ本に、著者の友人として一行だけ出てきたり、
流しっぱなしにしていたラジオ番組のゲストのトークだったり。

専門書やセミナー、あからさまなSNSの投稿ではない、
ただただその人からポロッともたらされる『いつものルーティン』に、私は突き動かされました。

<私が衝撃を受けた他人のルーティン>

・毎食後、皿洗いの一環として、換気扇(カバーを外した中身)まで洗う
・毎朝4時に起きて、全部の部屋の床を拭いてから6時スタートの仕事に行く
・オールシーズン、計10着前後で暮らす。それでいて毎日オシャレで、その人らしさを損なわない素敵な装いで過ごす
・家にいるときはほとんど掃除をしているイタリア人男性
・毎日のトイレ掃除は天井の換気扇や壁も拭きあげるという、お掃除大好き芸人さん

自分と段違いのレベルの人の存在に衝撃を受けた私は、とにかく手当たり次第、モノを処分しはじめました。
毎週日曜日は『片付けの日』と決めて、やったことや捨てたモノを記録しながら、
気づいたところから家中をぐるぐる片付け続けました。

掃除については「毎朝必ず掃除機をかける」ことから変えました。
掃除機がけだけをしているうちに、他の箇所が気になるようになり、あちこち手を広げるようになりました。
(ちゃんとした掃除は日曜日の片付けと一緒にしていた)

続けること数ヶ月、片付けも掃除も限界までやったぞ!と思えた途端、引っ越しすることになりました。
身軽な引っ越しのためにさらにモノを減らして、新しい家に移ったものの、
「やっぱりこれも要らない」「あれも減らそう」「あそこも掃除したい」「ここも気になる」とさらに加速し…

掃除が簡単に終わる、がらーんとした部屋になりました。

私はこのがらーんとした部屋を、毎日掃除ができて片付けられている生活を、
とても愛しています。

この部屋を眺めて「そうか…自分はこうしたかったんだ…!」とやっと気づくことができました。
あんなに面倒だと感じ嫌々やっていた掃除が、今ではストレス解消や気分転換の手段となりました。

自分でも別人のようだと思います。
母なんて驚愕してましたもん。

結局のところ私は、

淡々と当たり前に高いレベルをこなしている人を知る

勝手に「出来ない」と思い込み、ただやっていないだけの自分が恥ずかしくなってくる

「これはまずい」と焦り、必死に実行し出す

習慣化する

このループを繰り返しているうちに、
自分ではうまくイメージすることができなかった『やりたいこと(やりたい生活)』にたどり着くことができました。

要らない物がなくなったら、自分が好きなものか必要なものしか残りません。
(もし全部好きじゃなかったら何も残らない可能性はあるけど)

まめに掃除と片付けをしていれば、毎日きれいな部屋で過ごせるんです。

今ならわかるんです。
私が「すごい…!」と触発された人たちは、それを知っているから、
当たり前のようにやっていたんだろうなあ、ということが。

動いていかないと、見えないものってあるからね。

とにかく自分が動けるきっかけになる、本でも人でもモノでも作品でも言葉でも、見つけられるといいなあと思います。

ちなみにあんなに読むだけで終わってしまった「片付け本」ですが、
ここ数年は『カンフル剤』として楽しく読んでいます。
体験談など読んでいるうちにテンションが上がってきて、
途中で本を投げ捨て、そのまま引き出しの片付けに突入したり、あれこれ捨て出します。

本がなくても片付けるんですけど、
外側からの刺激として活用しています。

好きな音楽聴いて片付けるのと似たような感じですね…

誰にも言えないけど「自分は世界一バカだ」と思っているあなたへ

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