管理人(その2)の「さま」です。
この先の「お金」についての知識がない、ことに気づいて、
ファイナンシャルプランナーの勉強をし、試験を受けました。

もともとファイナンシャルプランナー(以下『FP』)の『知識』が欲しかったのであって、
試験まで受ける必要はなく、「老後の本」「お金の本」を読むだけでもよかったかもしれません。
ただ、「老後の本」「お金の本」みたいな書籍は、
どうしても著者による情報のキュレーションや、価値観のバイアスがかかる。
そこに価値があるのだろうし、わかりやすさや優先順位を考えてるからとはわかっているけれど、
「載せていない他の情報があるのでは…?」と考えてしまうんです。
加えて、法改正は頻繁だし、技術の進歩はめざましいし、世の中の変化も急激なので、
どんなに良書だったとしても、過去に出版された本は『これは今も有効な情報か?』という精査が
必要になる。
その範囲の最新の情報を出し切ってくれる本、というと、教科書的な意味でも、
「『最新版の資格試験のテキスト』が確実」だと思うんです。
知りたいジャンルに資格試験があれば、の話だけど。
そして、資格試験というのは、何を学べばいいのかがパッケージングされているので、
迷うことなくやればいいだけ、というのが、私にとっては非常に効率が良いんですよね。
すなわち、『自分のライフプラン』を作るのに必要な知識ということです。
FPは、「税金」「不動産」「相続」「保険」「金融資産」「ライフプランニング」という、
人生のお金まわりを一通り取り扱います。
だから、FP技能士3級のテキストを一冊読むと、
自分の生活や世の中のお金の動きがわかるようになりますし、
相続や年金などの自分に必要な手続きが明確になります。
試験を受けなくとも、FP3級レベルの知識は、誰もが持っていて損はない、そう感じています。
私は、大学生の時に取っておきたかった資格ですよ。
(当時はFP技能士の試験がギリギリなかったけど…)
自分が家を買うつもりはないから住宅ローンは無縁だけど、
いつか実家の処分をするだろうから、不動産や税金について知っておかないと。
自分は相続で揉めることにはならないと思っていたけど、
自分以外の親族の揉め事に巻き込まれる可能性は、あるんだ!
「保険金の指定代理請求」の手続きについては、調べておかないと!
などと、ぼんやりとも考えてなかった、親の介護とか自分の今後とか相続について、
かなり解像度が上がった「やらねばリスト」や心構えを持つことができました。
いざ必要になった時に、どうやって調べればいいのかはわかるようになった。
どんなプロに相談すればいいのか、見当がついた。
今知っておかなくても、いざ何かが起きてから動いてもいいのだろうけど、
そういう時は動揺しているので、たぶんちゃんと調べられないし、選べない。
「少なくとも入口の知識を自分は持っているんだ」
という自覚を持っていられることが、私にとっては安心感となるのです。
そして、「読んだから大丈夫」では弱くて、「勉強して資格も取れたから大丈夫」という、完全に『自分だけに効くお守り』として、精神安定の材料のひとつになっています。


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