作文「クローゼットと自分らしさ」

さまログ

管理人(その2)「さま」です。
今回も、『自分を知るため』の手放しについてのお話です。

私にとって、
『クローゼットの整理』というのは、単に「服の整理」だけではなく、

女らしくするには『綺麗な色』を着なければならない
女らしくするにはヒールのある靴を履かないといけない
『差し色』『綺麗で華やかな色』を入れないといけない
ユニクロやしまむら「も」取り入れないといけない
部屋着は可愛いものを着ないといけない
自分は高い服を着てはいけない
デニムを着こなしてこそおしゃれ
「足に合わなくて履けない」けど、まだ綺麗なものを捨ててはいけない

こういう思い込みを捨てていく作業」でもありました。
一度ではわからず、何度も買っては捨てを繰り返したこともあります。

今これを、もう少し深掘りして考えてみると、

・ファッション誌などにある「必須アイテム」「着回しにはマスト」「一生物の名品」
「安いアイテムも活用して賢いおしゃれ」を、持って、着こなしてこそ、『人並み』

・女性向け自己啓発やライフスタイル本の至る所に書かれている
「女であるからには華やかなものを身につけてこそ」を実践できないのは、『女として欠陥品』

的な『焦り』があった気がするんです。

それを「『嬉々として』こなせない自分」はダメ、みたいな。

 

しかし、華やかな色や柄、デザイン、いわゆる一般的な『可愛いアイテム』自体を、
「素敵だ」と思う『感性』は持っているものの、
それを身につけた自分が素敵なのか、楽しいと思えるかはまた別の話
なんか疲れる…しんどい…

なによりも顔色に、体質に、体格に、性格に、合っていない気がする

というか、多分。

『人格』に合っていない、んだと思う。

こういうと言われがちなのが、

「つまり、女らしい格好が嫌ってことでしょ?」
「男に媚びたくないんだよね?」
「好みを押し付けられたくないから?」

…とんでもない!そんな主張は一切持ってない。

むしろ似合うならぜんぜん着るわ。
セクシーなお姉さん、超憧れるわ。なれるならなりたいわ。
なんならもっと突き抜けてロリータとか着てみたい人生だったわ。

ただただ、そういう装いと、自分という人間の『型』が合ってない

 

私が幾度も繰り返した断捨離で、

「なんか似合わない気がする」
「着ると疲れる」
「なんでか着なくなる」

と次々と手放していったのは、まさに「そうならねば」「人並みであらねば」と選んでいた服。

華やかな柄のスカートやワンピース
淡い色のワントーンコーデ
綺麗な色のカーディガンやパンプス
華奢なヒールやアクセサリー
フェミニンなハンドバッグ
上品なパールネックレス 
手頃で流行ど真ん中なファストファッションの服


どれもアイテムとしてはとっても気に入って買っているから、
大好きだったんだけど…

結局、着なくなってしまうのね。

それが一番辛い。落第したみたいで辛い。

 

『自分で買ったのに「着たい」と思えず、手が伸びない服』で溢れるクローゼットや玄関が、
本当に本当に苦しくて、
なぜなのか、でもどうしたらいいのかがわからなくて、
あんなにたくさんあるファッション雑誌やファッション指南本にも答えは書いてなくて、
何度も何度も服を買っては処分を繰り返して、その度に考えて考えて…

ようやく、

『毎日でも着たい服だけを集めて、毎日楽しく楽に着ていられる、少数精鋭のクローゼット』

になってきました。

 

華やかさどころか色味がないし、似たような服ばかりだけど、
今までで一番満足しているので、多分自分らしい格好なんではないかなーと思っています。

自分以外の人はどう思うかは知らんけども。

他人からの評価は特に気にならないいのですが、
不快感を与えることだけは避けたいと思っているので、清潔感と感じの良さは死守です。
当たり前だけど。

 

ところで、いわゆる「フェミニンなアイテム」が似合わないとは書きましたが、
逆に「カジュアル、ボーイッシュなアイテム」も「マニッシュなアイテム」も似合いません…

ボーイッシュな服装は良いものを買っても、ガサツな手抜きに見えてしまうし、
マニッシュなアイテムは、『男感』というか、性別不明感が出てしまうのよねー。
背が高いので、スーツもパンツも単体では得意なのだけど、トータルで見るとそこはかとない
『男感』。

 

つまり、「似合う幅が超絶狭い」という結論に辿り着いたわけです。

 

たとえお気に入りのブランドでも、
デザインがあまりにフェミニンよりだったり、あまりにマニッシュだとすごく違和感。

そりゃあ、服選びには苦労するってものでした。

苦労したおかげで、自分の『好き』や『合う』がわかってきて、
買ったのに着ない服は激減し、長く着たいと思える服ばかりになり、
一気にいろいろ楽になったので…

 

「自分を知る作業」って、しんどいけども絶対必要なことだな、と思うのです。

誰にも言えないけど「自分は世界一バカだ」と思っているあなたへ

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