【タイプ3】が居心地良くなる片付けの方法 〜暮らし向上プラン 1〜

さまログ

家の中の物量が減る ≒ 自分に合わないモノが減る

家にあるモノの量をある程度減らすことで、片付けや収納の悩みの半分くらいは解決します。
モノが少なければ、散らかっても元に戻すのに時間はかからないし、
モノに対して、収納スペースが十分にあれば、適当に収納したとしても、ごちゃごちゃにはならないのです。

収納スペースからはみ出て、床や棚などに出てしまったままなのであれば、その時点で「自分の家に対してモノが多すぎる」ということは確か。
質はともかく、確実に量は自分に合っていないので、まずはある程度減らしていくことが必要です。

すぐに「要らない」と判断がつくモノを減らしていくだけでも、「自分には必要ない ≒ 自分に合わない」モノが減っていくので、それだけでも居心地がよくなっていきます。
明らかに要らないモノがなくなってくると、やがて「自分に合わない気がするけど、要らないかどうかわからない」モノに目が行くようになります。
ここでまた、合わないモノを減らすことで、普段気づかないくらいの小さなストレスがぐっと減って、より暮らしやすくなるのです。

『QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)の向上』です。

順調に減ってきたら、必要なモノをもっと良いモノや使い勝手が良いモノに買い替えたり、今まで欲しくても我慢していたモノを思い切って買っていくのもとても良いでしょう。
ただ減らすだけではなく、『自分に合うモノ』を新たに取り入れていくのも、より良い生活には大事なことです。

そして最後に、「一般的には必要とされているけれど、自分には要らないな」と思うモノを手放すことができたら、そこにはもう、「自分に合うモノばかりに囲まれたあなた」がいます。

 

もちろん、暮らしていく上で変化があったり、自分の基準が変わって、「やっぱり合わない」「もう要らなくなった」となればまた手放して、
「やっぱり必要だな」と思えば、また手に入れれば良いのです。

自分のことがわかるにつれて、自分の基準や感覚、やりたいこともまた変わっていきますからね。

【タイプ3】は、「『合わない』を自覚すること」から

タイプ3は、日常的に「我慢すること」に慣れてしまっているため、
「合わないことを自覚すること」がまず難しいのです。
気づいたとしても「自分が努力したら、工夫したらどうにかなるのではないか?」という思考をしがちです。

それはつまり、いつも無意識のうちに「自分が我慢すればどうにかなる」と思っているということ。

今の状況の中で、努力や工夫を重ねることはとても素晴らしいですが、
「合わないモノを減らすこと」で、短時間で効率よく、より成果が出るのであれば、
『手放す』『もっと用途や条件に合うモノを買う』というのも、立派な『努力』『工夫』のひとつなのです。

『自分を知る』ための手放しステップ

「モノを手放す」という行為は、実は結構エネルギーを消耗します
勢いに任せて動くのもそれはそれで楽しいのですが、頑張りすぎてすぐに息切れしないよう、
ある程度の見通しを立ててから動く方が続きます。

以下に「『自分を知る』ための手放しステップ」を紹介しますので、
まずはリストを見ながら「どれから手をつけよう」「あれの処分はどうしよう」などと、
頭の中で作業のイメージをしたり
ノートやメモに考えたことや処分したいものなど、書き出したりしてみましょう。

作業前に軽くシミュレーションをすることで、
作業できる時間をおおまかに見積もったり、ゴミ袋やハサミなど「作業に必要なモノ」を事前に用意したりと、
より取り組みやすい環境を自分で作りやすくなります。

Step 1
・明らかな『ゴミ』
・粗大ゴミ扱いの不用品(壊れた家電、不要な家具、古い布団など)
・好みが変わって不要になった『換金性の高いモノ(CD、ゲーム、ジュエリー、ブランド品、昔のコレクターアイテム)』
Step 2
・くたびれた、消耗したモノ(服、タオル、リネンなどの布類、靴など)
・いくつも所持している必要がないモノ(文房具、食器など)
・数や部品が欠けてそろわなくなったモノ
Step 3
・処分自体が面倒なモノ (スプレー、洗剤、化粧品、ネイル、香水など)
・人からもらったけど自分の好みじゃないモノ
・以前は好きだったけど、今はそうでもなくなったモノ
・自分に似合わない、体質に合わないモノ
・重い、難しい、体に合わないなど、使いにくく、疲れてしまうモノ
・扱いや手入れが大変で、使うのをつい避けてしまうモノ
Step 4
・苦手やコンプレックスを解消したくて買ったモノ
(学習教材、トレーニンググッズ、電化製品、化粧品、レシピ本など)
Step 5
・思い出(写真、アルバム、データ、手紙、手帳、子供の作品、記念品、トロフィーなど)
・自分は要らないと思うが、一般的には「必需品」とされるモノ(ソファー、テレビなど)

ステップは進むほど、要不要の判断にかかる負荷が大きくなります。
上の方は「見ればわかる」「客観的な判断基準で取り組みやすい」ですが、
下に進むにつれ「自分がどう思うか」という主観的な基準になっていくので、悩んだり迷ったりすることが増えていきます。

まずは上の方から進めていくと、作業に慣れてかかる時間も短くなっていきます。
また、経験値を積んで「モノを手放したことのメリット」を実感できてからの方が、少し難しいような決断もしやすくなります。

大半はステップ1と2で処分することになり、それなりに時間がかかるので、
作業中に判断が迷ったものは、悩まずに残しておき
後半のステップに入った時にまた改めて考えるとよいでしょう。

部屋ごと、棚ごとに取り組む方法でも構いませんが、
種類や素材別に取り組むと、まとめる作業やゴミ出し、買取などの処分が楽になります。

なお、この順番はあくまで『手放す時の心理的負荷』を考慮したものなので、
「もう要らない」と思えているのであれば、ステップ後半のモノを先に捨てて全く問題ありません。

もし、リストを見ただけで、「え?卒業アルバムとか捨てちゃダメだと思ってた!」などと思い込みに気づいたら、
またひとつ、『自分を知る』ことができたということ。
「捨ててはいけないと思っていた自分」に気づけたことにも価値がありますし、
そうなれば、アルバムを処分するタイミングはいつでもいいのです。

作業前には、こちらもお読みください。

『自分を知る』ための手放しステップ 実践編
こちらの記事で、「『自分を知る』ための手放しステップ」についてお伝えしています。 このステップは、私がさまざまな片付け本を読み、メソッドを学んだ上で、 実際に試行錯誤をしながら取り組み、居心地の良い環境を手に入れた自らの体験...

 

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